ウイルス感染が原因の結膜炎をウイルス性結膜炎といいます。ウイルス性結膜炎には、流行性角結膜炎、急性出血性結膜炎、咽頭結膜熱の三種類があり、それぞれ、原因ウイルスが異なります。全般的に充血が強く、症状が強いことが特徴で、また事前リンパ節が腫れることも診断の助けになります。周囲の人々への伝染することがあるため、注意が必要です。

『原因』

流行性角結膜炎は、アデノウイルス8型、19型、 37型によっておこる病気です。

 

『症状』

急に白目が真っ赤になり大量の「めやに」がでます。朝起きたとき「めやに」で目が開かないくらいになります。涙目になったり、まぶたがはれることもあります。細菌など他の原因による結膜炎にくらべ症状は重いことが多く、耳の前にあるリンパ節が腫れて触ると痛みがあります。
また子どもや症状が強い人の場合は、まぶたの裏の結膜に偽膜という白い膜ができ、これが眼球の結膜に癒着を引き起こすこともあります。炎症が強いと黒目の表面がすりむける角膜びらんを伴い、目がゴロゴロしたり、とても痛くなることがあります。